多和田葉子著
ドイツ・日本作家
1長編4短編集
“飛魂”
中国仙境で虎使いの見習い女性
“魂”は虎穴に入らずんば虎子を得ずとばかりに“鬼が云う”
「山月記」宜しく幻想的な世界と地味で人間臭い惰性が印象的
言語遊戯も粗筋も良い
“盗み読み”
“胞子”
“裸足の拝観者”
“光とゼラチンのライプツィヒ”
基本的に小説は”唯物論”が前提
物語は人と物と時代と世界の名詞があるのが当たり前
この種の作家が99.9%
対して多和田の”唯名論”前提の作品は0.01%と稀有
難解だが世界的にも特異な言語体系を持つ日本語で言語の限界と境界を意識的に挑戦創作する日本語話者(≠日本人)がいる
という事実は胸を打つ