MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-07-07 to 1 day

「百年の散歩」

多和田葉子著ドイツ・日本作家“黒い奇異茶店であの人を待ちながら散歩するのも悪くない”人類の発明は散歩中に閃く事も多い著名人の名が冠されたベルリンの通りを多言語的感性を持って”散歩する”日本女性街は今を彷徨う人々と歴史の交差点巧みな言語遊びの施…

「嘔吐」

ジャン=ポール=サルトル著ノーベル賞フランス作家(辞退)現代文明に違和感を覚え”嘔吐”を催す日々を綴った独白日記式の実存主義文学師フッサール”現象学”を小説で表現事物の存在に不安と恐怖を覚え狼狽える主人公文字・機械・人工物と有形無形な事物に生理…

「物が落ちる音」

ファン=ガブリエル=バスケス著コロンビア作家“人は自分の落ち度に気付けない”総資産7兆円の大富豪”麻薬王”パブロ・エスコバルメデジン市を麻薬カルテルで牛耳り敵は暗殺(現在世界一革新的な都市に発展)一方で巨額の貧民救済で市民に愛された麻薬戦争を米国…