MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「われらが歌う時 下」

リチャード=パワーズアメリカ作家 刹那で永遠で科学で理論で感情で知性で文化で芸術である音楽 音楽は無力で美しい だからこそ政治と金に利用される 個の人間の運命でしかないミクロな家族史から奴隷制に端を発すマクロなアメリカ史の闇への鎮魂歌 成長していく子供達と成熟しないまま社会の差別に訴えかける傑作