MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「中国怪談集」総書評

歴史大国ながら詩・戯曲・口承民話・儒学の伝統が強く胡適主導の文学革命まで厳密には文学が不在だった国 宇宙論・言語論・戦記・幻想譚・キョンシー中国共産党機関紙… 従って各話とも異色で編集者自身も”怪談集でなく奇譚集”と断言する程 一方で独自文化の片鱗も見えて面白い

以下個人的ランキング

1「北京で発生した反革命暴乱の真相」中国共産党北京市委員会宣伝部”人民日報” 2「阿Q正伝魯迅 3「人肉を食う」陶宗儀 4「揚州十日記」王秀楚 5「砂漠の風」紀昀 6「台湾(フォルモサ)の言語について」ジョージ・サルマナザール 7「宇宙山海経」江希張 8「“鉄魚”の鰓」許地山 9「死人たちの物語」黄海 10「五人の娘と一本の縄」葉蔚林 11 「薬」魯迅 12「十卺楼」李漁 13「点石斎画報」メイジャー兄弟