MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2024-01-31 to 1 day

「支配についてII」

マックス=ウェーバー著 ドイツ帝国社会学者 過去読了した中でも確実に”名刺代わりの学術書”に入る傑作 歴史上の人物から定義するカリスマ 一神教特有の宗教文化圏が形成する教権制 カリスマ亡き後に何が支配を支えるか? 支配の社会学とは何か? “神は死ん…

「支配についてI」

マックス=ウェーバー著 ドイツ帝国社会学者 近代国家に必須の”官僚制” 一族支配が基調の”家産制” 土地分配が前提の“封建制” 古今東西”支配の世界史”から導く支配の構造分析 歴史・法・文化・宗教・地理・経済・商業・民族と多岐に渡る分野を5大陸の夥しい国…

「中国怪談集」総書評

歴史大国ながら詩・戯曲・口承民話・儒学の伝統が強く胡適主導の文学革命まで厳密には文学が不在だった国 宇宙論・言語論・戦記・幻想譚・キョンシー・中国共産党機関紙… 従って各話とも異色で編集者自身も”怪談集でなく奇譚集”と断言する程 一方で独自文化…