アニー=エルノー著
ノーベル賞フランス作家
2中編
“嫉妬”
離別後の男性に嫉妬しストーカー化する女性
傍目には狂人でも当人は純愛
五条先生の言う通り愛ほど強い呪いはない
“事件”
中絶違法時代に優秀な女学生が堕胎の決意をするまで
壮絶な肉体的&精神的葛藤と重圧に苦しむ女性を描く
<ノーベル賞受賞理由>
“個人的な記憶の根源と疎外および集団的抑圧を暴いた勇気と分析的鋭敏さに対して”
NFでも小説でもない
寧ろ個人的内省の徹底追求は哲学や思想に近い
個人的視点から女性の社会的問題全体を問う
MeToo運動やグローバル化で個人の存在が希薄化する中での彼女の受賞は注目に値する