MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「テヘランでロリータを読む」

アーザル=ナフィーシー著
イラン作家
“元親米国家”イランは宗教革命で反欧米化・女性の社会進出後退
英米文学の女性教授は女生徒7人と”禁書”西洋古典の地下読者会を開催
ナボコフ→ギャッツビー→ジェイムズ→オースティン
文学解釈と激動の現代イランを個人視点で問う

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抑圧は更なる抵抗を生むことも多々ある
実は現代イランは女性作家が雨後の筍の様に文壇を席巻しており国内外の評価も高い(西加奈子が「I」で本書に言及)
イランを旅したので分かるが著書の時代に比べ遥かに風俗的・検閲的な規制は緩くベールも非強制
“本が自由に読める”とは奇跡的な環境だと改めて思う