MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「赤い魚の夫婦」

グアダルーペ=ネッテル著
メキシコ作家
5短編集
人もまた”生物”
生物と人間の運命的シンクロを描く
“赤い魚の夫婦”
水槽の闘魚&育児に悩む夫婦
“ゴミ箱の中の戦争”
ゴキブリvs昆虫食一家
“牝猫”
女学生vs差別&牝猫
“菌類”
バイオリニスト&菌類増殖
“北京の蛇”
華僑老人の恋&中国の蛇

f:id:MarioPamuk:20211117233730j:image

個人的には所謂フェミニズム文学には感じなかったが女性の心理描写な非常に巧く男性の私にも苦悩が伝わってきた

作風的には呉明益やトカルチュクに近いようで少し距離がある感じ

マジックリアリズムとも似て非なる
あくまで現代的な日常を巧みに生物の活動リンクさせ人間の営みを浮き彫りにする