MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「ケルト人の夢」

マリオ=バルガス=リョサ
ノーベル賞ペルー作家
大英帝国領事ロジャー=ケイスメント
コンゴとペルーでゴムの強制栽培を告発し英雄へ
祖国開放を試み敵国ドイツに接近し反逆罪&同性愛で処刑
権力に慄き友と師と離れども揺るがぬ”ケルト人の夢”
鄙びた恩赦の署名に栄光が走馬灯する

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ノーベル賞受賞理由
“権力構造の地図と個人の抵抗の挫折と敗北を描いた”

正しく

コンゴを”私有地化”したベルギー国王レオポルド2世
手首と性器を切断する”赤いゴム政策”
憧れたスタンリーはその加担者だった

まるで読者も我が身1つで大英帝国に立ち向かう英雄だと錯覚させる臨場感
形容できない感動