MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「アフリカの日々」

イサク=デイネセン著 デンマーク作家 ナイロビのコーヒー農園経営女性の自伝 美しく広大なサファリ ガゼルとの戯れ キクユ族・マサイ族・ソマリ族との友情 英国貴族との恋と離別 第一次大戦に伴う政変 そして訪れる農園売却の日 美しい表現とアフリカへの愛に彩られた異文化共存録

密度濃いケニア生活18年を淡く美しい日記文体で語る この本を読んでケニアに行きたいと思った人も多い筈

一方ナイジェリア作家アディーチェ始めアフリカ作家は口を揃えてこう言う “ヨーロッパ作家のアフリカ描写で最も許せないのはディネセン”

略奪者の身でアフリカへの慈愛を説くのが許せないそうだ