MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「フランス怪談集」総書評

シュールな作品もあるが映画「エスター」的な写実的でゾクッとするリアリズムホラーが多め リアリズム→シュールリアリズム→実存主義とフランス文学史の変遷を時系列でも理解可能 ユダヤ系や外国人作家も収録 全体に歴史な風俗の知識に詳かで註や翻訳者のレベルも総じて高い

1「聖母の保証」アナトール・フランス 2「死霊の恋」テオフィル・ゴーティエ 3「魔法の手」ジェラール・ド・ネルヴァル 4「イールのヴィーナス」プロスペル・メリメ 5「水いろの目」レミ・ド・グウルモン 6「壁を抜ける男」マルセル・エーメ 7「死の劇場」ピエール・ド・マンディアルグ 8「或る精神異常者」モーリス・ルヴェル 9「死の鍵」ジュリアン・グリーン 10「代書人」ミシェル・ド・ゲルドロード 11「木乃伊つくる女」マルセル・シュオッブ 12「真紅のカーテン」ジュール・バルベー・ドールヴィイ