大江健三郎著
日本ノーベル賞作家
5中編
海外詩句を軸にした狂気に囚われた受難者の生き様と死に様を描く
家族と四国の森を扱う後の長編の思索実験
ブレイクとオーデンに端をなす2篇
殺伐の中に滑稽と哄笑を見出す
人間が平静から狂気に至る過程の描写がリアル
収録作
“なぜ詩でなく小説を書くか というプロローグと四つの詩のごときもの”
“走れ 走りつづけよ”
“核時代の森の隠遁者”
“生け贄男は必要か”
“狩猟で暮したわれらの先祖”
“父よ あなたはどこへ行くのか?”
「洪水はわが魂に及び」雛型
「万延元年のフットボール」後日譚
「同時代ゲーム」への過渡期