大江健三郎著
日本ノーベル賞作家
5連作短編集
ラウリー「火山の下」がモデル
枝葉が水を溜め地と根を潤すレインツリーを有象無象の男女の人生に喩えた群像劇
初期:性(大衆)
中期:反核(社会)
後期:私小説(家族)
晩年:Rewrite(自作引用)
主題変遷を凝縮した作品
以下収録作
頭のいい”雨の木”(エッセイ風)
“雨の木”を聴く女たち(回顧録風)
“雨の木”の首吊り男(私小説風)
さかさまに立つ”雨の木”(社会派小説風)
泳ぐ男――水の中の”雨の木”(純文学風)
前章を次章で小説内小説にするなど技巧が光る社会派作家から私小説作家への過渡期
今にも驟雨の臭いがしてきそう