MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2023-06-24 to 1 day

「持続する志」

大江健三郎著日本ノーベル賞作家30代の網羅的エッセイ集戦争体験沖縄占領〜返還広島訪問日本文豪文学論出世作「万延元年のフットボール」誕生秘話半分は時事問題に割かれておりノーベル賞受賞理由の”現代人の苦悩”を常に分析していたことが伝わる後世の作品…

「河馬に噛まれる」

大江健三郎著日本ノーベル賞作家8連作短編集浅間山荘事件がモデルベトナム反戦運動の最中ウガンダで河馬に噛まれた連合赤軍左翼の元革命党青年その仲間割れの行動原理を河馬の生態に絡めて迫る意欲作青年の家族と大江の家族が交錯するエッセイ風私小説過剰資…