MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「同時代ゲーム」

大江健三郎
日本ノーベル賞作家
メキシコ在住の歴史家が双生児の妹に送る6通の手紙
四国の歴史を“村=国=家=小宇宙”と見立て開国〜現代の”ある一族”個人を神話化
大日本帝国vs村=国=家
壊す人
アポ爺
ペリ爺
オシコメ
シリメ
木から降りん人
これだけ壮大な設定ながら自伝という奇跡

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日本文学にマジックリアリズムが持ち込めるとは理解はできても想像がつかなかった

戦後すぐ先進国化した日本は”村の語り手”を急速に失った
その最後の世代が大江でマルケス莫言も必然的なブームだったのかもしれない(特に今や近代化した中国では想像も付かない)

進撃の巨人」にも通ずる点がある