MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

スヴェトラーナ=アレクシェーヴィッチ全7冊読破記念総書評

ジャーナリスト初のノーベル文学賞受賞
自身の言葉を抑え聞き役に徹し旧ソ連と戦争の最前線で生きた人々の声を掬う
1つですら言葉を失うほど凄絶な証言が何百と続く
女性・子供・左遷者・老人・若者…
弱者に寄り添い権力に抗う報道人の鑑だ

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以下個人的ランキング

1「チェルノブイリの祈り」
2「ボタン穴から見た戦争」
3「戦争は女の顔をしていない」
4「亜鉛の少年たち」
5「死に魅入られた人々」
6「セカンドハンドの時代」
7「アレクシェーヴィッチとの対話」

全作品とも甲乙付け難い1位レベルの傑作だが個人の好みで選ぶと上記になった