MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「吐き気」

オラシオ=カステジャーノス=モヤ著
エルサルバドル作家
3中編
“フランシスコ=オルメド殺害をめぐる変奏”
1殺害事件を複眼で見る社会の闇
“過ぎし嵐の苦痛ゆえに”
殺人件数世界最大都市の市井
“吐き気”
自らをベルンハルトに準え吐き気極まる母国を吐き気を催すほど罵る吐き気のする独白

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以前に読んだ「崩壊」も素晴らしかったが「吐き気」は過去出会った中でも最高レベルの中編
読めば読むほど吐き気が止まらない素晴らしい作品
読者を文字という五感の視覚から全く別の生理的嫌悪という生体反応に変換させる