MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「光の護衛」

チョ=ヘジン著
韓国作家
9短編集
どの短編も素晴らしい
全編とも韓国人が主人公ながら舞台や脇役は欧米を中心とする外国人
(韓国小説はモダニズムとリアリズムが多いので珍しい)
短編ながらウルフ的な多人称での”意識の流れ”で個人が直面する見えない歴史と権力の不条理な暴力を照し出す
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以下収録作

“光の護衛”
“翻訳のはじまり”
“モノとの別れ”
“東の伯の林”
“散策者の幸福”
“じゃあね お姉ちゃん”
“時間の拒絶”
“ムンジュ”
“小さき者たちの歌”