MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「ヴィクトリア」

クヌート=ハムスン著
ノーベル賞ノルウェー作家
詩作に耽る粉屋の少年ヨハンネス
未来の城主たる令嬢ヴィクトリア
幼くして惹かれ合う2人はしかし身分の違いで袂を分つ…
やがて新鋭詩人は凱旋し2人は再会するだろう
それが愛の始まりだとは知らずに
それが恋の終わりだとは知らずに

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とても美しい悲恋小説

高慢と偏見
「若きウェルテルの悩み」
「椿姫」
「狭き門」
ロミオとジュリエット

上記の名作という豆を煮詰めて上澄みだけを濾した極上の珈琲の様な味わい

ノルウェーの美しい自然が見事に詩的な言葉と相なり詩人の世界が作品中に漂わせる最後のロマン主義恋愛古典だ