石牟礼道子著
故郷”伝統家屋と廓の街”熊本
対岸にある”異国の窓口”長崎
死者の淡い想い出を方言や土着の文物を用いた優しい走馬灯はマジックリアリズム風でもある
詩的で美しい自然描写が魅力で特に植物名と伝統工芸品に詳しい
死者の幻想
生者の夢想
三途を隔て彼岸と此岸を繋ぐ十六夜橋
「タルパ」
#一日一編
4作目
ファン=ルルフォ著
メキシコ作家
「ペドロ・パラモ」著者の描く猥雑な母国
皮膚が膿んで爛れた家族を神の”宗教的奇跡”に縋り必死で恢復を祈る
呪術的な髑髏や死者の祭で有名な国メキシコ
その描写がリアルで著者が経験してきた大衆の生活と同じだったのだろうと想像できる