MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「ラテンアメリカ怪談集」総書評

半分をボルヘス率いるラプラタ幻想文学が占める “あとがき”が冥府の収録作家による井戸端会議である点も怪談らしい粋な計らい 明確に”生と死”を意識した本家のマジックリアリズム 洒落で滑稽で憂鬱で 優しくて愛おしくて残酷で 書影同様にカラフルでモノクロな怪談集だ

以下個人的ランキング

1「円環の廃墟」 ホルヘ・ルイス・ボルヘス 2「奪われた屋敷」 フリオ・コルタサル 3「火の雨」 レオポルド・ルゴーネス 4「トラクトカツィネ」 カルロス・フエンテス 5「波と暮らして」 オクタビオ・パス 6「彼方で」 オラシオ・キローガ 7「断頭遊戯」 ホセ・レサマ・リマ 8「吸血鬼」 マヌエル・ムヒカ・ライネス 9「リダ・サルの鏡」 ミゲル・アンヘル・アストゥリアス 10「ポルフィリア・ベルナルの日記」 シルビナ・オカンポ 11「大空の陰謀」 アドルフォ・ビオイ・カサーレス 12「ミスター・テイラー」 アウグスト・モンテローソ 13「ジャカランダ」 ファン・ラモン・リベイロ 14「魔法の書」 エンリケアンデルソンインベル 15「騎兵大佐」 エクトル・アドルフォ・ムレーナ