MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「美しい星」

三島由紀夫
政治×SFの異色作
UFOとの邂逅を機に地球に住む異星人だと知った人々
途端に”地球人”の全行動が愚かに見え始める
核兵器民族浄化・冷戦・格差と貧困を哲学的に問い三島流に人間の美醜を分析
終盤の”人類救済の是非”は「カラマーゾフの兄弟」の”大審問官”章と比類される様だ

実は三島は一時期オカルトに嵌ったらしく澁澤龍彦レベルで詳しく本書にも随所に反映されている

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