MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-12-07 to 1 day

「ブリキの太鼓 第3部」

ギュンター=グラス著 ノーベル賞ドイツ作家 時間軸:2つの世界大戦空間軸:ドイツとポーランド係争地斜線軸:大衆社会の庶民の死文体:絵画的+視覚的=エロ・グロ太鼓:音楽的+聴覚的=破壊・殺人主人公:ピカレスク感覚:五感と語彙力と身長を年齢に応じて書き分け…

「ブリキの太鼓 第2部」

ギュンター=グラス著 ノーベル賞ドイツ作家 第二次世界大戦前夜ダンツィヒ(グダニスク)迫るヒトラーの足音美少年オスカルスカートを覗き玉葱を剥き墓石を掘りモデルになり楽団を率い郵便局を闊歩し鰻を食い父を殺し母を死に導くお手本はゲーテとラスプーチ…

「ブリキの太鼓 第1部」

ギュンター=グラス著ノーベル賞ドイツ作家ダンツィヒ3部作1章“3つ子の魂30まで”3歳で成長を止めた”見た目は子供で頭脳は半大人”の少年オスカル太鼓のドラムと金切り声でガラスを割るナチに侵略されるポーランド国境を子供視点の幼稚な言葉と発想で雑多に猥…

「カズオ・イシグロを読む」

“<信頼できる>信頼できない語り手”イシグロテーマ・技巧・舞台国・時代と常に挑戦を続ける模範的な優等生作家通常:モチーフ→イメージイシグロ:モチーフ反復=イメージ幽霊・原爆・ケア・自殺…意思記憶と無意識記憶を混淆させ読み易くも奥深い余韻を残す作品群…