川上未映子著
「乳と卵」+後日譚を軸に過去作をMIXし”生と性を問う”形で展延
豊胸手術
人工授精
セックス
生殖倫理
男女性差別
不妊治療
精子提供
子供の幸福
東京と地方の格差
親子の絆
貧困と医療
思春期の葛藤
小説家の日常
…上記全てを多角的かつ緻密に更にテンポ良い文体で描いた大作
無事に鼻水垂らし泣きながら読了(なーむ)
やはり川上未映子は根っからの詩人
過去の音楽活動も糧にしているしそう努めた跡が認められる
倫理道徳は人生経験の歩みが違えば当然異なる
実際に作中で激しく衝突する
それでも登場人物がみな愛おしいのは必死で生きて苦悩するからだろう
心揺さぶる物語だ