MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2023-12-17 to 1 day

「ミケランジェロの焰」

コンスタンティーノ=ドラッツィオ著 イタリア美術キュレーター “ああ!早く助けなくちゃ!” 大理石から取り除き象る事を彫刻と定義し天職と崇めた男の伝記 科学的絵画(黄金比):ダ・ヴィンチ 宗教的絵画(聖母子像):ラファエロ 毒親に教皇と人間関係にも苦労…

「ハリー」

一日一編 イギリス怪談集 ローズマリー=ティンパリー著 一家心中事件の生き残りの少女は引取られて幸せな日々を過ごす だが心中時に自分を犠牲に守ってくれた兄ハリーを忘れられない 事故現場を覗いた日に少女を学校に迎えに行くが…? ホラーというより普通…

「チャールズ・リンクワースの告白」

一日一編 イギリス怪談集 エドワード=フレデリック=ベンソン著 絞首刑された死刑囚の亡霊を目撃するオカルト好きの医師 すると死刑囚の亡霊が現れて苦しんでいる魂の成仏を求める 科学とオカルト 理性と本能的恐怖 医師と人間の狭間で揺れ動く心理を描くホ…

「目隠し遊び」

一日一編 イギリス怪談集 ハーバート=ラッセル=ウェイクフィールド著 政界秘書→軍人→短編作家の多彩な経歴 不気味な屋敷をよるに散策する紳士 マッチを落としてパニックになってしまい叫んだり走り出したりする人間の咄嗟の行動が短く明確に心理と共に言語…

「ヘンリーとロウィーナの物語」

一日一編 イギリス怪談集 マシュー=フィップス=シール著 西インド諸島出身でレトンダ島王となった経歴を持つ異端児 カルナヴァーレ(謝肉祭)を心待ちにする貴婦人と貴卿との密会 そこにツァナ豹が現れ卿は己を喰わせて云う “死ぬまで他の男のもの死ねば貴方…