MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2023-11-17 to 1 day

「庭男」

一日一編 ドイツ怪談集 ハンス=ヘニー=ヤーン著 第一次世界大戦にも反対した無政府主義者 フィヨルドのある北欧のとある村に住む庭男 妖術に通じ死人に似ており非人間的特徴が目立つ彼に興味を持って会いに行く若い農夫 何かに取り憑かれたように突如とし…

リチャード=パワーズ全13冊読破記念総書評

該博で専門的な理科系知識 文学から政治までの社会系知識 音楽と芸術にポップカルチャーまでの文化系知識 上記を融合しサーガや異端者目線で現代社会の課題を活写 知識の洪水に溺れるも良し ヒューマンドラマに涙するも良し 或いはその想像力を愉しむも良し …

「ハーシェルと幽霊」

一日一編 ドイツ怪談集 アルブレヒト=シエッファー著 科学×ホラー ナチに追われアメリカ亡命した戦う作家 実在の天文学者ウィリアム・ハーシェル 幽霊屋敷に引っ越し長い廊下で幽霊と遭遇 無害だがその不滅性ゆえに不気味で嫌悪感を増すという科学の否定と…