MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2023-07-01 to 1 month

「日本語と日本人の心」

大江健三郎(日本ノーベル賞作家)&谷川俊太郎(日本詩人)&河合隼雄(日本心理学者)共著小樽ファンタジー賞創設に伴う対談集日本語とドイツ語とフランス語と英語の分野も違う達人の”言葉をめぐる心の在り方”文化と思想が言葉を生み国民を緩やかに形成するその豊…

「ヒロシマ・ノート」

大江健三郎著日本ノーベル賞作家中期作品の主題”核戦争”を見出した若き天才作家の原点原水爆禁止世界大会下の広島見聞録アレクシェーヴィチ級のルポは勿論その文学思想における”人間的悲惨”の救済に至る求道の決意原爆病患者と被曝者の怒りと悲しみを世界に…

「”話して考える(シンクトーク)”と”書いて考える(シンクライト)”」

大江健三郎著日本ノーベル賞作家公演集挨拶一言程度の公演すら念入りに原稿を推敲する大江さん(閣僚よ見習え…)小説も新聞もSNSも学術書でさえも口語文体が一般化して論理性が不十分な文が増えたと嘆く活字文化の重要性を再認識