MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-12-23 to 1 day

「恋の都」

三島由紀夫著反米主義のジャスバンドマネージャー美女数多の求婚を退ける中で死んだと思われていた恋人と十数年ぶりに再開するしかし彼は米軍に命を拾われ親米の諜報員になっていた…反米を貫いた自分は何だったのか?戦後芸能界と文化のアメリカ化に葛藤を持…

「荒野より」

三島由紀夫著3短編1戯曲(「アラビアンナイト」)エッセイ多数作家論文学論スポーツ論政治談義作家論文学論「主婦の友」連載ボディビル記録短編に戯曲に時事問題やオリンピックと広範な分野を収めて良いとこ取りした入門書的1冊作家生活23年とは思えない程の仕…

「作家論」

三島由紀夫著戦前戦後15作家を紹介読んだことがあるのは谷崎・鴎外・川端だけだが流石の分析力森鴎外尾崎紅葉泉鏡花谷崎潤一郎川端康成内田百閒島木健作牧野信一稲垣足穂武田麟太郎林房雄円地文子外村繁上林暁※太宰治は三島自身が大嫌いなので本書では取り上…

「不道徳教育講座」

三島由紀夫著不倫推奨!ウソ推奨!痴漢推奨!暴力推奨!弱者迫害推奨!自殺推奨!(但し切腹に限る)“真面目に不真面目”な時代の寵児による不道徳教育講座冗談半分本音半分自身が旅したフランスやブラジル社会の実体験も織り込まれていてユーモアとレトリック…