MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-09-19 to 1 day

「現れる存在-脳と身体と世界の再統合」

哲学は自然科学や脳科学の発展で新たなステージを迎えているとりわけ人工知能の”認知科学”分野で特に再注目を浴びているロボットやAIが人間的思考を如何に情報処理し感情化・理論化させるかを分析AI時代にも”現れる存在”を受け入れる倫理道徳的準備が必要だ

「アメリカの鳥」

メアリー=マッカーシー著アメリカ作家拝啓Peter君はこの本の主人公で作者自身Paris-Roma-NYを飛ぶ”渡り鳥”私と君は似てるね母は音楽が得意だし学生時代にベトナム戦争の傷跡も見たし「永遠平和のために」も読んだよいつか話してみたいなきっと仲良くなれる…

「ステパンチコヴォ村とその住人たち」

フョードル=ミハイロヴィッチ=ドストエフスキー著ロシア作家バルザック的ドタバタ人間喜劇の幻の初期長編地方富裕層家系の主人公と縁戚帰郷したら拾われ直後のホームレス青年に将軍の叔父や娘に支配されていた…!一計を案じる主人公と住人たちの結末は?

「辺境・近境」

村上春樹著著者の日本と海外の旅行記瀬戸内海の無人島”烏島”での原始生活「ねじまき鳥クロニクル」の一幕モンゴル来訪アメリカ大陸横断とモーテル梯子地元神戸への凱旋メキシコ周遊香川うどん食い倒れ(著者の作品にはよく四国が登場する)一般的な風景をグル…

「ライ麦畑の反逆児ーひとりぼっちのサリンジャー」

全世界6500万部世界一有名なアメリカ文学「ライ麦畑でつかまえて」著者サリンジャーと主人公ホールデン誕生と成功秘話書くことに憧れ書くことに苦しみ書くことを諦めた人生以降は全く作品を発表も執筆もせず91歳で人知れず静かに2010年に没した

「ロウソクの科学」

マイケル=ファラデー著イギリス化学者・物理学者ヴィクトリア朝の書店バイトから独学と実験で王立研究所長まで登り詰め科学啓蒙を積極的に促した電磁誘導・電気分解・ベンゼン発見と多彩な業績中でも本書は”燃焼反応と大気の化学反応の総合的実験分析”を分…