MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-09-04 to 1 day

「今昔物語集」

作者不詳(平安時代編集)91短編集1000近い原典から訳者が個人編纂した秀逸なゴシップ話集本朝(日本)+天竺(インド)+震旦国(中国)3カ国の仏教説話集“美しい生々しさ”と評した芥川龍之介は本書に啓発され「鼻」「羅生門」等を執筆上流層のみならず下流層の生活を…

「白鯨 下」

ハーマン=メルヴィルアメリカ作家全身刺青の人喰い族黒ずくめの拝火教徒隻脚の船長インディオ戦士南海の水先案内人ピークオッド号2/3世界一周航海記神話やダンテを引用し「ONE PIECE」の様に進む海洋冒険物語白鯨との戦いは70/1500Pの最終章のみピンチョン…

「白鯨 中」

ハーマン=メルヴィル著アメリカ作家NYから”鯨の聖地”希望峰へ世界各地の船乗りと水先案内人を乗せ白鯨狩り続行今や貴重な船乗りや捕鯨業者の日常を博物誌なみに描く竜涎香・鯨油・英国王室Royal fish・コルセット加工用鯨髭・鯨料理・鯨骨利用…別の抹香鯨狩…

「白鯨 上」

ハーマン=メルヴィル著アメリカ作家1850年刊行とは思えない斬新さ世界の海洋神話で”怪物”リヴァイアサン(レヴィアタン)と神格化された地球史上最大生物”白鯨”巨大な抹香鯨”モビーディック”に片脚を奪われたエイハブ船長は復讐に燃えるNY出航と各鯨科目化動…