MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2021-06-01 to 1 day

「雨かんむり漢字読本」

雨は元々”天”雷は元々”神鳴”雲は元々”云う”晴は元々”霽れ”農作物は雨乞しないと始まらない雨冠の漢字はスケールの大きな天候を表し占い要素が強い雨冠の漢字を由来から検証雨霖霪零雫霤露霍雲霧霞霾雷電震霹靂雪雹霰霙霜霽霓霊需雩雰靄霏

「罪と罰 3」

フョードル=ミハイロヴィッチ=ドストエフスキー著 ロシア作家 7年シベリア流刑を経験した著者のドッペルゲンガー的主人公怪人物スヴィドリガイロフの暗躍母と妹の愛ソーニャの告解ポルフィーリの同情物語は意外な結末へ…?「JOKER」とはまた違うが機械社会…

「罪と罰 2」

フョードル=ミハイロヴィッチ=ドストエフスキー著 ロシア作家運良く容疑を免れ調子に乗るラスコーリニコフだがキレ者判事ポルフィーリや家族の為に娼婦になった優しき少女ソーニャの言葉に揺揺すぶられていく…その思考は「DEATH NOTE」夜神月1500Pの大作の…

「罪と罰 1」

フョードル=ミハイロヴィッチ=ドストエフスキー著 ロシア作家解説充実の亀山郁夫訳4大長編でも最も哲学的“英雄は法をも超越する”プライドだけ高いクズ中退学生ラスコーリニコフ自身の天才性を疑わず凡人の金貸老女殺害を自己肯定で実行しかし現場を見た妹…

「精霊たちの家 下」

イザベル=アジェンデ著 チリ作家ジャーナリストゆえ読み易く政界の裏側まで精緻「百年の孤独」と双璧を成す南米文学の傑作“精霊の加護”が消え劣勢になる一族分断され男系vs女系の全面戦争へ縁戚でも血も涙もない大統領候補との対峙の先に…農民の階級闘争か…

「精霊たちの家 上」

イザベル=アジェンデ著 チリ作家チリ大統領サルバドール=アジェンデの姪“9.11事件”チリ大統領官邸モネダ宮爆撃2001年までそれはケネディが支持したピノチェトの軍事クーデターを意味した透視能力者の母予知能力者の娘革命家の孫“精霊の棲む家”の加護と共に…

「白い牙」

ジャック=ロンドン著 イギリス作家愛くるしいペット動画溢れるツイッタランドだが本来彼等は野生の血滾る世界の住人アラスカの大地で狼と巡り会い産まれた犬とハーフの仔狼”白い牙”雌を争う死闘人間支配への服従と反抗橇と雪国の過酷さ動物でも特に賢い狼視…

「響きの科学」

芸術は究極的には音楽に向かう雑音と音楽の違いはリズム絶対音感者は3%才能ではなく技能音域で変わる楽器名ピタゴラスもガリレオも研究した音階音楽ほど科学的なものはない空気の振動(オクターブ)という物理現象に過ぎない”響き”がなぜ心にも響くのか?“響き…

「観光」

ラッタウット=ラープチャルーンサップ著タイ系アメリカ作家 短編7集観光大国タイではタイ人は外国人観光客をどう見ているのか?貧困・非行・麻薬・売春…“観光”=光景(sight)を観ること(seeing)闇まで観ることはない開発独裁と外資に媚び諂う”微笑みの観光大…