イレーヌ=ネミロフスキー著
ウクライナ出身ユダヤ系フランス作家
著者が執筆途中ナチ党に逮捕された60年後に3/5章が未完状態で発刊
第二次大戦ナチ制圧下フランス版「戦争と平和」
敵味方・年齢性別・階級を問わぬ個々の兵士や住民の喜怒哀楽
戦争の残虐性と荒廃する領土を描く大作
素晴らしい傑作
個人的にナチ支配下のフランスを扱った作品でこれ以上の作品は読んだことがない
音楽的な文と構造は文字通り”組曲”
第1部:”6月の嵐”…ドイツ侵攻と脱出
第2部:”ドルチェ”…占領後のフランス田舎町
5部作なので想像でしかないが多分
第3〜5部はフランス都市部と戦いから解放までと推測