MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「ガラスの宮殿」

アミタヴ=ゴーシュ著
インド作家
インド・ビルマ・マレー
3ヵ国3家族4世代に及ぶサーガ
1885年コンバウン朝ビルマ滅亡
王妃と侍女達は亡命後に夫と子を得てゴム栽培で成功
だがそんな夢と幸せすら英国と日本が略奪していく…
“強い民”ミャンマー
その”建国の父と母”が立ち上がるまで

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3ヵ国が舞台だが主軸はビルマ
欧米列強の元王族迫害はアジアに限らずアフリカも過酷

更に次世代に移りゴム栽培や油田など近代物質文明と邂逅する
主役は寧ろ近代化の恩恵で事業を成功させる被支配者

結局は宗主国に蹂躙される運命
それでも苦しい中で誰も恋も仕事も諦めない姿が胸を打つ
感動の傑作