MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「通話」

ロベルト=ボラーニョ著
チリ作家・詩人
14短編集
著者の放浪詩人ぶりが伺える妙作
バシッと狐に摘まれる種類のサリンジャー的良作
サリンジャー曰く”詩人は発明者ではなく発見者でなければならない”
日常の最低限の声を題にする点は詩人らしい一方できちんと起承転結のある短編となっている

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収録作
“センシニ”
“アンリ・シモン・ルプランス”
エンリケマルティン
文学の冒険
“通話”
“芋虫”
“雪”
“ロシア語をもう一つ”
ウィリアム・バーンズ
“刑事たち”
“独房の同志”
“クララ”
ジョアンナ・シルヴェストリ”
“アン・ムーアの人生”