スヴェトラーナ=アレクシェーヴィッチ著
ノーベル賞ベラルーシ作家
1979 アフガニスタン侵攻
ソ連は”国際友好”を名目に政府軍に助力し批判を受け撤退した
帰還後も肉体欠損やトラウマに苦しむ兵士
情婦呼ばわりの看護師
殉職兵が眠る亜鉛の棺を前に泣き崩れる母
100を超える証言録
本書に限らずアレクシェーヴィッチの本は増刷の度に厚くなる
特に本書は初版の倍以上を増補した
何故か?
ある時は掲載内容に不満を持たれ裁判を起こされる
ある時は出版後に勇気や悔恨を打ち明けて増える
万単位の”全ての声”が集まるわけでは当然ない
それでも増え続ける声を彼女は真摯に掬っていく