MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「路上の陽光」

ラシャムジャ著
中国チベット自治区作家
短編8集
チベットの伝統・自然と近代化するラサを描く
「ケサル王物語」等の土着神話も題材に扱う
“路上の陽光”
“眠れる川”
“風に託す”
“西の空のひとつ星”
“川のほとりの一本の木”
“四十男の二十歳の恋
“最後の羊飼い”
“遥かなるサクラジマ”

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中国の少数民族と聞くと国際的には迫害のイメージが強い
しかし少数民族を問わず文学は現在かなり門戸が広い
文化大革命や最近は天安門事件も批判OK
寧ろ少数民族文学の方が勢いがある印象
とはいえ人口比率は漢人が圧倒的なので余裕を失えばいつ発禁されるか分からない
平和な時に翻訳されて良かった