MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「ケンジントン公園」

ロドリゴ=フレサン著
アルゼンチン作家
「ピーター・パン」作者J•M•バリー秘話
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著者の生きた1960年代ロンドン
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永遠の子供が棲む”ケンジントン公園”
フック船長とイギリス文壇
バリー兄弟とウェンディ
虚実×現実の奇作
交錯する2話を時間自転車が紡ぐ”約束のネバーランド

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ビネ「HHhH」に似た構成の挑戦的作風
大英帝国ヴィクトリア時代の「ピーター・パン」裏話とビートルズなどポップカルチャーが生まれた時代のロンドンを作中往復
“子供”の概念は産業化と共に生まれた
義務教育の一般化に従い子供の存在感が肥大化した結果”永遠の子供”という古典文学が生まれ受容された