MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「ムーア人の最後のため息」

サルマン=ラシュディ
インド作家
インド航路発見者ガマの一族
ユダヤ系と婚姻し現代ボンベイ巨大財閥へ成長
絶世の美女画家と倍速で歳を取る息子
”黒幕”の奸計で没落する勇姿はナスル朝”最後の王”ボアブディルに重なる
2枚の名画「ムーア人の最後のため息」の秘密と破滅

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当然ブッカー賞最終候補作(同年クッツェー「マイケル・K」が受賞)
インド史とイベリア半島史を知らないと難しいが時空間スケールは「真夜中の子供たち」以上
独立前後〜世紀末インド政治史の英雄・指導者も勢揃い
ひいては美人コンテスト・神話・宗教・バットマンまで何でもあり
新たな名刺代わりの1冊