MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「J・M・クッツェーの真実」

南ア&現代英語圏最高峰の作家”日本初のクッツェー論”
数学的ロジック+文学的博覧+簡潔な文体+暴力+多言語
英語圏で売れなければ世界文学として認められない従来の”世界文学≠北半球”を否定し”南半球文学”を提唱
私も将来”クッツェーの孫達”が世界を席巻すると予想している

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北海道出身でアイヌを身近に考え続けた訳者で詩人でもあるくぼたのぞみさんだからこそ書ける本

クッツェーの文体は多義性に富み論理的ながら詩的解釈を表現するセンスが必要だと思う

南アは世界史上でも独特な歴史を歩んだ多民族多言語国家

クッツェーに衝撃を受け実際に旅してから3年も経った…笑