MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「移民の記憶 マグレブの遺産」

ヤミナ=ベンギギ著
アルジェリア系フランス映画監督
原作は映画
マグレブ移民の人生を母・父・子供と12人のインタビュー形式で紡ぐ
自国ではコロン(白人植民者)に酷使され夢を求めフランスへ
だが低賃金重労働・二重国籍イスラム差別に悩み家族も心身も壊されていく

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イギリスとフランスの植民地政策は正反対

イギリスは間接的支配
多数派と少数派で対立させ煽り疲弊した所を仲介役として姑息に振る舞う
フランスは直接的支配
自国の法・言語・政治経済・文化への同調圧力を求める

何にせよどちらも紛争を続発している
今年のノーベル文学賞受賞理由もこれ関係だった