MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「廃墟に咲く花」

パトリック=モディアノ著
ノーベル賞フランス作家
パリという都市と自身の記憶が絡む半自伝
パリを歩けば何年も前に謎の死を遂げた近所の新婚夫妻を思い出す
番地も通りも建物も記憶に生きている
事件と現在が交錯し薄暗い路地裏とパリを立体化
廃墟には見覚えのない花が咲いていた

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