MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「人間失格」

太宰治
衝撃の半自伝
これを書けたが最後もう著者が死ぬイメージ以外が浮かばないし実際直後に自殺した
幼少より自分を隠し道化てきた著者
麻薬・酒・借金・自殺・情慾・賭博
読後に気付けば自分とは対極の人間のはずなのに同情し世間へと憤怒する自分がいた
そう思わせる凄まじい筆力

太宰治の人生もこの本の粗筋も映画や漫画で知っていたがそれ程に掻き立てられなかった
やはり文章の力とそれが齎す衝撃は比にならない

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