MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「泥棒と犬」

ナギーブ=マフフーズ著
ノーベル賞エジプト作家
貧困が蔓延るカイロ社会のリアル
犯罪も日常茶飯事の世界を主人公の泥棒目線で静かに且つ痛烈に訴えてくる
妻と子分の裏切りに復讐を誓い義賊となるが最終的に殺人を犯し本物の犯罪者に堕ちていく
節目ごとに現れる犬の影は不幸の象徴か?

f:id:MarioPamuk:20210712134325j:image