MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「帰還」

ヒシャーム=マタール著
リビア作家
カダフィ大佐vs外交官一家
40年の独裁政権が”アラブの春”で呆気なく崩壊したリビア
巧みな経済と外交でバブル期日本の所得水準に並んだ反面で政権批判は弾圧
外交官の父は消息不明に
“帰還”さえ覚束ない中で父と自由を追う息子
現代リビア史を精緻に描くNF

f:id:MarioPamuk:20210708234739j:image