MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「夷狄を待ちながら」

ジョン=マクスウェル=クッツェー

ノーベル賞南アフリカ作家

とある帝国vs蛮族の睨み合い

タタール人の砂漠」同様いつか襲われると怯えるが夷狄はこない

敵である夷狄文明の遺跡研究者が虐待された夷狄の少女を庇い反逆罪に

暴力・拷問・差別に便乗する多数派

だがそこに理由を持つ人間は皆無

この凶暴さを鮮烈に訴えている

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