MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

「わたしの名は赤 上」

オルハン=パムク著

ノーベル賞トルコ作家

美術×宗教×ミステリ×歴史×恋愛×文明論

南米文学と同じく複数の語り手がローテーション

オスマン帝国君都イスタンブール

レパントの海戦で西洋に初めて敗北し高まるイスラム原理主義と反キリスト教文化

イスラム偶像崇拝禁止とルネサンス遠近法絵画が衝突し遂に細密画家の連続殺人発生

樹木・犬・金貨・絵の中の馬・屍

無生物までが語り手となる驚異の世界観

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