MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-09-27 to 1 day

「2666」

ロベルト=ボラーニョ著チリ作家・詩人5部2段組880P「老いぼれグリンゴ」+「V.」+「わが人生の小説」+「戦争は女の顔をしていない」ノーベル賞候補のドイツ作家は何故メキシコに渡ったか?架空作家の評論+来歴+著作メキシコ性暴力犯罪+貧困+搾取暴かれる“世…

「野生の探偵たち 下」

ロベルト=ボラーニョ著チリ作家・詩人メキシコ・中南米・ヨーロッパ・アフリカ・イスラエル…混淆する前衛詩人放浪者の足跡虚構と現実相違と共通詩の衰退への悲嘆と賛美謎の女性詩人を追う終幕の舞台はメキシコ北部の砂漠へ永遠の青春を求めた“野生の探偵た…

「野生の探偵たち 上」

ロベルト=ボラーニョ著チリ作家・詩人第1部 メキシコに消えた詩人たち第2部 野生の探偵たち第3部 ソノラ砂漠メキシコ学生の結成した前衛詩革命運動組織”はらわたリアリズム”有象無象の詩人たち世界各地53の多階層の知識人〜一般市民までが語る中心人物2人の…

「売女の人殺し」

ロベルト=ボラーニョ著チリ作家・詩人13短編集パブロ・ネルーダとガブリエル・ミストラルノーベル賞詩人を2名輩出した詩人の国チリ“女ってのは売女の人殺しよ”死姦趣味の有名詩人にレイプされる死体の女の魂や著者の分身と多彩な語り手ピノチェト軍政下の詩…