MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-08-01 to 1 day

「亜鉛の少年たち」

スヴェトラーナ=アレクシェーヴィッチ著ノーベル賞ベラルーシ作家1979 アフガニスタン侵攻ソ連は”国際友好”を名目に政府軍に助力し批判を受け撤退した帰還後も肉体欠損やトラウマに苦しむ兵士情婦呼ばわりの看護師殉職兵が眠る亜鉛の棺を前に泣き崩れる母10…

「イギリス貴族」

超階級社会イギリス東京23区を優に越える私有地を持つジェントリも多数一方で貴族院や軍人も多く”noblesse oblige”精神を持ち積極的に国家奉仕で支え実際に発展も多く担ってきた基本は世襲制だが一代限定のknight爵も存在700年に及ぶゾンバルト的「恋愛と贅…

「ゴルギアス」

プラトン著古代ギリシア哲学者哲学者ソクラテスvs弁論家ゴルギアスvsゴルギアスの弟子ポロスvs煽動政治家カリクレス論破を良しとする古代のひ◯ゆきや橋◯徹を一刀両断するソクラテス対話集ソクラテスの弟子プラトン編集の告発と論駁の書全編を通して全員ネチ…