MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-03-26 to 1 day

「パプアニューギニア小説集」

パプアニューギニア作家3中編集“夜明けの炎”ベンジャミン=ウンバ著西洋文明との邂逅と激動に揉まれる街“家出”オーガスト=キトゥアイ著村のタブーを犯すも西洋社会では悪事で成り上がる罪人“タリ”ジム=バイタル著村追放後に憧れの西洋家庭の使用人となる男…

「デカルト “われ思う”のは誰か」

“Cogito ergo sum” 我思う故に我あり「方法序説」の名言だが大衆向け故にデカルトの思想は詳でない寧ろ主張は力作「省察」に顕れる“我=神=真理”物体として存在しない数字に”座標”を与えて可視化し数学を”神の真理化”神学と数学と哲学の融合を試みた”我”に…

「汝 人の子よ」

アウグスト=ロア=バストス著パラグアイ作家独立運動〜建国〜戦争を断片的に語り紡ぎ全体像を現出奇数章:勇戦した軍人の戦火の語り偶数章:戦争に翻弄される市政の人々ロシア人医師の救済と失踪密告・売春・奇跡・癩病・飢餓・恋愛“マテ茶畑に散る血飛沫は汝…