MarioPamuk’s diary

海外文学と学術書の短文感想&忘備録

Entries from 2022-03-04 to 1 day

「よくわかるヒンドゥー教」

古代ギリシア以前から哲学・科学が萌芽したインド土着の文化や神話が合併淘汰したヒンドゥー教バーラタ族とカースト支配の関係1億人がカラフル粉塗れの祭ホーリー100億人のガンジス沐浴祭クンブメーラ牛糞投げ祭ディワリ牛肉食禁止だが輸出・生産量は世界一…

「蜜蜂」

マヤ=ルンデ著ノルウェー作家地球上の9割の自家受粉は蜜蜂が担う蜜蜂が死ねば農業も壊滅的3話交代進行1780年前後:英国-受粉システム解明期2010年前後:米国-全米蜜蜂大量死事件2100年:中国-唯一の蜜蜂危機打破国最新科学に基づき過去-現在-未来を鳥瞰する蜜…

「イスラーム精肉店」

ソン=ホンギュ著韓国作家今も韓国に残留・結婚し生活する朝鮮戦争義勇兵(特にソ連敵国が多い)豚肉禁止のイスラム教ながら豚肉を売るトルコ人の精肉店古代文化に誇りを持つギリシア人キリスト教徒韓国人イマーム(ムスリム指導者)ソウルで密やかに生きる外国…

「騎兵隊」

イサーク=バーベリ著ユダヤ系ウクライナ作家第一次大戦後のソ連に関する連作短編ソヴィエトvsポーランドウクライナ南部オデッサから”祖国防衛戦争”に参加する騎兵隊共産主義革命の情熱に燃える戦時の兵士と女性当時のユダヤ差別”ポグロム”も随所に散見ウク…

「春琴抄」

谷崎潤一郎著多才な美女三味線演奏者”春琴”は視力と共に全てを失う自暴自棄になる彼女に虐待を受けて尚も献身する冴えない男”佐助”美貌を汚される前の姿を永遠に記憶に留めるため自ら失明を選ぶそれは愛なのか?マゾヒズムなのか?非現実的心理をさもありな…